Chieko'sニセコだより

羊蹄山麓に住む主婦。色鉛筆で描く気まゝな絵日記。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

この夏は虫が多かった。蝉の声も聞いた。蝶々は花から花へと飛び交い、蛾は夜になると台所の窓ガラスにへばりついていた。朝、サンモリッツ大橋の外灯の下に、ヤママユガが50頭ほども力が尽きたように堕ちているのを、カラスが群がり啄んでいた。カラスがい…

採れたてミョウガを酢漬けにした。麺の薬味にしたり、ミョウガご飯にはたっぷり刻んで混ぜ込んだりして、香りと味を堪能した。諺に、食べ過ぎると物忘れをするとある、気をつけよう。 ミョウガ

かなり前の事になるが、姪夫婦から樺細工の文箱を貰っている。普段遣いにと居間の卓上に置くことにした。東北の桜の樹皮をはったもので、何年経っても美しい。用の美だと感じている。 樺細工

朝夕の涼しさに、秋がそこまで来ていることを体が感じている。ススキの穂が出揃い、イタドリは小さな白い花弁を散らし、センダイハギの黄色い花を結実させ莢が枯れてきているのを見ても、やってくる季節を思わずにはいられない。 センダイハギ

今年収穫のカボチャを食べるのは初めてのことで、初物ということになる。地物で、しっかり実が入っていて、包丁の刃が立たないほどだった。煮付けると粉をふいてふちが崩れた。 カボチャ

道路ぶちの去年と同じ場所に、アメリカオニアザミが花をつけた。若い頃に唄ったあざみの歌を思い出す。 山には山の愁いあり 海には海の悲しみや まして心の花園に 咲きしアザミの花ならば アメリカオニアザミ

道路をはさんだ向かいの畑は、春の耕運機の音を聞かなくなってから5年程経つ。今は、雑草が丈を伸ばし放題になっているが。よく見ると、最後に作付けした蕎麦のこぼれ種が花をつけていた。そうだ、蕎麦粉がある、久し振りに手打ちをしよう。 蕎麦

洞爺湖芸術館で開催中の特別展でイベントがあり、昨日行ってきた。天気がよく、湖には白い帆が浮かんでいた。帰り道で真狩村にある無人スタンドで百合の切り花を買った。大輪で強い香りを放つ。 百合

手の平に収まるくらいの小さなスイカは、外の皮ギリギリまで赤くて甘い。暑い日に冷えたスイカを食べるときのおいしさは、たとえようがない。庭の木々が濃い影を落としている。 スイカ

山の日で祝日、羊蹄山を描く。 羊蹄山

本物そっくりに作られたオニヤンマを帽子につける。肉食昆虫なので、他の虫が寄ってこないというわけだが「トンボがとまっている」と人は驚く。 エゾヤマハギが咲きはじめた。 オニヤンマちゃん

食用ホオズキを見て、子供の頃に口で鳴らしたことを思いだした。ホオズキの熟した実を、手の平で廻しながら中の種子を出すと、笛が出来上がる。唇で押さえるようにして中の空気を押し出すと、ぎゅっと音が出る。今度、手に入ったら鳴らしてみよう。 食用ホオ…

朝からの雨と風で木々が大きく揺れている。こんな日は本を読むことにしよう。高田郁の小説「みをつくし料理帖」5巻目で、料理の話が面白い。杏をたくさん貰ったので、ジャムを作った。 杏

さつきさんのギャラリーで、今、バリ島の雑貨を展示即売している。シダ科の植物アタで編んだ製品が沢山あり、蓋付きの筆箱を買った。南国の太陽マタハリが店の外まで溢れているギャラリーは楽しい。 バリ島の雑貨

小川原脩記念美術館の芝生に生えていたというネジバナは時計回りに捻れていて、小さな花の連なりがかわいい。朝に、近くでウグイスの声を聞いた。今頃のウグイスは俳句では老鶯と言って、夏の季語になっている。 ネジバナ

ともだちが、自分の家でとれたサヤインゲンを持ってきてくれた。早速ごま和えにした、しゃきっとして、おいしかった。 サヤインゲン

クルミは青い実を落としているが黄色に変った葉も散らしている。病葉なのだが、手に取ってみると厚みがあってしとっとした感触が、見ただけではわからない優しさを感じる。道路脇に生えているススキの穂が風に揺れていた。秋を見た。トンボも見た。 クルミ

ユリの球根を埋めたはずがないのに、玄関の階段脇で花をつけた。花弁の反り返りでクルマユリかと思ったが、葉が違うので調べてみたら、野生種のマツバユリだった。どこか遠くからやってきたのだろうか。花がキアゲハチョウを呼んだ。 マツバユリ